2020年度 田中研究室の記録

 2012年3月に大学を退職し、すでに8年経ちました。退職後は週に2回、非常勤の講師として日本語とコンピュータ関係の科目を担当してきましたが、こんなに長く続くとは思ってもいませんでした。すでに81歳になり、体力、気力、記憶力の衰えは隠せませんが、今までお世話になった恩返しと考えて登校日には可能な限り学生さんのサポートをしたいと考えています。
 大学のご厚意で研究室を使わせていただけることになり、今年も従来通り、将来、就職後日本語やパソコンで困ることのないよう、日本語の学習に加えて、Excelは検定試験1級を取得するための勉強会と、母国を離れて生活している留学生さんのサポートに力を注ぐつもりです。
 なお、研究室は退任後、202号室から、453号室、さらに、情報センターの隣の小部屋に引っ越しましたが、長い間「Room202」で暮らして来ましたので、ホームページの呼称は「昔の名前、Room202」を残しておくことにしました。「田中研究室」というものも現在の聖泉大学にはありませんが、これも昔の名前をVirtualに使わせていただいております。


 大学が春休みに入って間もなく新型コロナウィルスの感染が拡大し始め、恒例になっている「京都お花見会」は中止せざるを得なくなりました。毎年、京阪神にいる卒業生さんも何人か来てくれる同窓会を兼ねた小旅行で私自身も楽しみにしていたのですが、実行できず残念でした。
 日本政府の「外出自粛要請」に応えて、早朝に近所の公園と桜並木を毎日のように運動不足解消を兼ねて歩き回りましたので、咲き始めから最後の一輪が散ってしまうまで、折に触れて写真を撮りました。

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  昨年末から中国武漢で発生し、日本でも感染が広がった「新型コロナウィルス」は、未知の病原菌のため、予防薬(ワクチン)も治療薬もないため、「人と人との接触を減らして」、「マスクの着用と手指の消毒、うがいの励行」などで、感染拡大を防ぐしか対策がなく、安倍総理の「緊急事態宣言と不要不急の外出自粛要請」で、いわゆる「巣ごもり生活」が始まりました。
 運動不足による「コロナ太り」と「足腰の劣化」を少しでも防ぎたいと思い、早朝と夕刻、それぞれ1時間程度の散歩をするようになりました。同じ道を歩き続けると、咲いている花が変わったり、いままで気が付かなかった事物に興味を持ったり、楽しいこともありました。その間に散歩中に写した写真をご覧ください。


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 梅雨の合間の6月17日、滋賀縣有数の紫陽花の名所、「守山芦刈園」に行ってきました。私の住む草津市からは隣町ですが、電車もバスもなく、年寄りが自転車をゆっくり漕いでいくと約一時間かかります。車を持っていたころは毎年必ず出かけたものですが、3年前に免許証を返納して以来、2回目の訪問です。カンカン照りの中、往復2時間の自転車で、真っ黒に日焼けしましたが、行った甲斐がありました。きれいな紫陽花をご覧ください。
 コロナ対応で政府の「おうちにいよう」をかなり忠実に実行し、4ヶ月半、滋賀県から一歩も出ませんでした。緊急事態宣言の解除後、どこかに行きたくなり、6月25日、神戸の「森林植物園」に高校時代の友人5名で行ってきました。81~82歳のお爺ちゃんばかりの集まりですが、65年前からの友人というのはいいものです。ほとんど忘れかけていた高校時代の思い出話をしながら、広大な植物園散策を楽しみました。紫陽花は「神戸市の花」と指定されており、ここには約5万株の紫陽花があり、その数には圧倒されます。
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 私の住む草津市ではさるすべり(猿滑り、百日紅)の木があちこちに植えられています。公園、お寺、一般の民家などのほか、街路樹にまで採用されています。真夏の青空がよく似合う花で、カンカン照りが続いても、名前の通り長期間咲き続け、道行く人々に元気を分けてくれます。
 「さるすべり」という名前は、この木の幹がツルツルしていて、木登りの上手な猿でも「滑って登れない」ので命名されました。漢字で書くときは中国語の「百日紅」をそのまま借用して書きますが、読むときは「さるすべり」と読みます。なお、この木の幹は確かにツルツルですが、現実にはお猿さんは平気で登れるそうです。

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 2020-9-17(水)、教師として、うれしいと共に一抹の寂しさを伴う儀式が卒業式です。今日は20名の留学生が学業を終えて聖泉大学を巣立っていきました。帰国する方、大学院に進学する方、日本の企業に就職する方など、進路は様々ですが、コロナ感染予防のため、出席人数も制限し、記念写真の撮影以外はマスクを着用し、恒例のホテルでの送別パーティーもないというちょっと寂しい卒業式でしたが、ゼミの先生や友人たちと記念撮影して別れを惜しんでいました。私もリクエストに応じて、記念撮影に参加させていただきました。最後の一枚は、写真撮影の応援に駆けつけてくれた3回生二人です。来年は自分たちの卒業式です、コロナ禍という不運に見舞われましたが、元気に頑張っています。あと一年、有意義に留学生活を過ごしてほしいものです。

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 この写真は「彦根だより」の2月号に、「この植物をご存じですか?」とクイズとして提出した写真です。この問題の答えは「彼岸花」で、秋の冷気を感じると花芽を出し、例年お彼岸の中日(秋分の日)には満開となり、花が終わる11月には「葉」が出てきて写真のようになります。5月には、一般の植物が目を覚ますころに枯れてしまい、「夏眠」に入ります。今年は夏が暑く、今年は9月になってもなかなか涼しくならなかったので、お彼岸に彼岸花が間に合うかどうか心配になり、毎日、散歩のついでに例年咲くところ(2か所)を見に行ったのですが、9月19日にやっと最初の一輪が咲いているのを見つけほっとしました。しかし、お彼岸の中日(9月22日)には、あちこちでちらほらと咲き始めましたが、満開には程遠い状態でちょっと寂しかったです。この日は近くのお寺の彼岸会(ひがんえ)に参加し、「ご先祖様への感謝」と、「コロナ禍と異常気象の収束」を祈ってきました。

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 お地蔵様:私の住むアパートの玄関から50メートルほどのところに小さなお地蔵さまがいらっしゃいます。10年ほど前に町内会で寄付を募り、改装したものですが、今年はコロナウィルスのため、例年のようなにぎやかな「地蔵盆」は行われず、子供たちはがっかりしたことでしょう。ある日、通りかかったら、お地蔵様の石の上に、あふれんばかりの「五縁玉」が乗っていました。私も持ち合わせのものを、前からあった7つの5円玉を落とさないようにそっと乗せて8つにしてお参りしました。よく通りかかりますが、こんなにたくさんの五円玉が乗っていたのは初めて見ました。


 今年はコロナウィルスのため、例年の年間行事もすべて中止して来ましたが、秋になってから、政府の「感染拡大を防ぎつつ、社会・経済活動を再開・拡大する」という方針が打ち出され、一方、感染防止のための注意事項も、かなり明らかになってきたため、Excelの勉強会に参加している学生さんと、京都、滋賀に在住の卒業生さんの中から希望者を募ったところ9名集まったので、秋の紅葉狩りに行ってきました。
 感染防止のため、11月中旬の3連休を避け、月末の11/29(日)に紅葉の名所としてはあまり知られていない大津の長等公園と、琵琶湖疎水の第一トンネルの出口付近を選択しました。家の近くで写した写真も含め、今年の紅葉をご覧ください。 

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 コロナかが始まって一年以上経ちました。不要・不急の外出は控えるよう政府からの要請があり、気を付けないと運動不足になり、筋肉が衰えたり、体重が増えたりする人が多いそうです。私はその対策として、一日2回以上は玄関を出て、滋賀の田舎道を歩くことにしています。大都会と違って人も少なく、あちこちに公園があり、のんびり歩いているといろいろな花や鳥を見ることができます。この一年、例年になく、四季折々の変化を楽しんできました。
 ある日曜日(12/6)、近くに住む卒業生さんに誘われ、田舎道歩きに行きました。青空の下、きれいな花が咲いて居たり、公園の滑り台では童心に帰って遊んだり、道端から信楽焼の大狸が挨拶してくれたり、楽しい運動不足解消になりました。

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 大晦日には例年通り、年越しそばを食べて、夜11時過ぎから、お寺に「除夜の鐘」を突きに出かけます。この日は特別に消防署の許可を得て焚火を炊き、暖を取りながら、集まった信徒衆で交代で鐘を突きます。大晦日の鐘撞きを経験してもらうため、毎年外国の方をお誘いするのですが、今年も同じ市内に住む卒業生と、草津日本語教室の生徒さんをお誘いして鐘突きの体験をしてもらいました。
 鐘が終わってから、本堂で新年のお勤めを済まし、帰宅したのは1:30am頃でした。若ければその足で初詣に向かうのですが、年には勝てず、一眠りして、翌朝お雑煮をいただいてから氏神様に初詣に行きました。ここでも参拝の前後に焚火で暖まりました。神社もコロナ対策ということで、参拝の行列で「密」を避けるための黄色いラインを引いて間隔をあける様工夫していました。

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 3月14日(日)、びわこ日本語ネットワーク(BNN)主催の「外国人による日本語スピーチ大会」が大津市で開催され、本学から4回生2名が出場し、周暁妍さんが見事優勝し、滋賀県知事賞をいただき、楊珺屹さんは入賞こそ逃しましたが、素晴らしいスピーチをしてくれました。
 今回は、私がボランティアで日本語を教えている「草津日本語教室、オリーブ」の生徒さん(京大の大学院生)も出場したので、彼女および応援団の皆さんと一緒に記念撮影しました。出場者にとっては学生時代のいい思い出になったことでしょう。

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 聖泉大を卒業後、関西大学の大学院で2年間勉強した学生さんが、卒業後帰国されることになり、3月に入って、コロナも落ち着いてきましたので、お別れに京都散策をしました。李艶燕、易淑宇、楊穎の3名です。下鴨神社、上賀茂神社、京都御苑をゆっくりと散策し、早咲きの枝垂れ桜がとても綺麗でした。

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 教師として、卒業生が訪ねてくれるほどうれしいことはありません。コロナ禍の中、はるかアイルランドから里帰りしてくれた周進さんと、アメリカで学業を終えて帰国した馬双佩さんが、訪ねてくれたので、京都最古の神社である上賀茂神社、下鴨神社を参拝し、次に京都御所を見学し、さらに欲張って夕刻の嵐山まで足を延ばしました。

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 2021-3-30(火)、コロナ感染が収まらない中ですが、春休みの勉強会に参加しした学生さんと近所にいる卒業生に声をかけたところ7名になったので、人混みを避け、琵琶湖疎水の滋賀県側の桜並木、長等公園、小関越えをして山科疎水までのハイキングを兼ねたお花見を行いました。
 平日で、コース選択がうまく機能して、完全に「3密」を避けてお花見を楽しむことができました。来年はコロナが収束して、もっとにぎやかなお花見ができることを願っています。

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