私の住む草津市ではさるすべり(猿滑り、百日紅)の木があちこちに植えられています。公園、お寺、一般の民家などのほか、街路樹にまで採用されています。真夏の青空がよく似合う花で、カンカン照りが続いても、名前の通り長期間咲き続け、道行く人々に元気を分けてくれます。
「さるすべり」という名前は、この木の幹がツルツルしていて、木登りの上手な猿でも「滑って登れない」ので命名されました。漢字で書くときは中国語の「百日紅」をそのまま借用して書きますが、読むときは「さるすべり」と読みます。なお、この木の幹は確かにツルツルですが、現実にはお猿さんは平気で登れるそうです。
私の住むアパートの玄関を出て50mほどのところに小さなお地蔵さまがあります。数年前、町内会で寄付を募って再建したもので、いつも奇麗な花が供えられており、道行く人々の中でお参りする方も少なくありません。面白いのは、正規の賽銭箱があるのですが、ご覧のようにお地蔵様の前においてある石の上にお賽銭を置いていく方もあり、この日は5円玉が8枚も乗っていました。実は8枚目は私が載せたものですが、落っこちないように乗せるのは難しかったです。
今回は百日紅の写真集になりましたが、散歩道には真っ白な「むくげ」もきれいに咲いていて楽しませてくれます。白い花はたくさんありますが、咲きたての「むくげ」と「くちなし」の白は特別美しいと思っています。また、くちなしの花は素晴らしい香りがします。思わず深呼吸したくなります。