1992年度フォーラムの記録


日時:1992-11-7(土) 16:00 - 21:00
場所:京大会館
参加者:岩垣、上田、清水、多田、山本、奥田、川井、田中(三)、野町、藤井、正本、中瀬、西、馬渕、山崎(計15名)

話題提供

1.講演 研究開発と大学教育
講師 京大名誉教授 西島 安則先生


研究とは何か、研=みがく(完成度を高める) 究=きわめる(徹底的に)
欧米では、 「究」が主流で上位、日本では、 「研」と「究」は同列、ここに 日本方式の特徴があり、国際貢献の基礎がある。近代科学のバックボーン は、「究」としてのガリレオ(1564.2.15〜1642.1.8)の活躍から始まった ことが紹介された。
その他、R.Boil(1627ー1691)のlnvisible Collegeでの活躍、当時の 自然科学における研究課題、すなわち、
(l)物質の構造、
(2)光の本性、
(3) 生命の神秘、
は今日でもまだ課題の まま残っていることの指摘。さらにラボアジエ、ケクレ、グラハム、 シュタオディンガー、マーク、カロザースらの活躍の成果に言及。
ホーキング(1942.1.8)が、ガリレオの意思を継ぐとして出現、「究」の 目的は「神の心を知る」こと、この底深さについて説明。

2.討論
国際的ブロック化の時代にあって、日本方式が世界性を持っているこ とを確認・確証する必要がある。また、日本らしさ(普遍性、多様性)を活か すことの重要性を認識することが重要。
さらに、高分子材料は21世紀になっても重要な材料であろう。



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2004-02-22 最新版改訂(写真挿入)