昨年の1月末に武漢からの観光客を乗せた観光バスの運転手さんとガイドさんが新型コロナウィルスに感染したことが報道され、2月初めに多くの感染者(最終的には712名)を乗せたクルーズ船が横浜に入港した頃から、コロナ騒動が始まり、気が付いてみたらいつの間にか1年が経っていました。
昨年の2月度は、まだ滋賀県には感染者も出ず、大学も定期試験が終わった後、春休みに入り例年通り学生さんを誘って長浜の盆梅展を見に行ったり、日本語やコンピュータの補習をしたり、通常の活動を続けていました。また、2月初めに日本に里帰りしてくれた卒業生ご夫妻(ご夫婦とも聖泉大への留学生)と久しぶりに旧交を温めることができましたが、準備していた大勢での会食は残念ながら中止しました。
3月に入り、3/10に滋賀県内での感染者第1号が出て以来、聖泉大学も学生の集まるすべての活動の自粛要請を決めましたので、勉強会も休止とし、本格的な「巣ごもり生活」がスタートしました。3月下旬から感染拡大が始まり、4/7~5/25の間、政府による緊急事態宣言が出され、小学校から高校までの一斉休校、不要不急の外出の自粛や、テレワークの推進などが進められました。大学もほとんどの大学が対面授業を中止し、リモート授業で新学期がスタートしました。
この第1波は5月末には一段落し、6月からは対面授業も可能となりましたが、私の担当科目は、対面でも、Remoteでも好きな方を選べるようにしました。80%くらいの人が対面を選択し、コロナに注意しながら学校に出てきてくれました。
7月に入ると、再び感染が拡大し始め、いわゆる第2波が到来し、8月上旬に感染者1,600人を超えるピークを迎えました。第1波のピークが700人強だったの比べ、二倍以上の大幅増でしたが、2021年1月8日に迎えることになる約8,000人の第3波のピークに比べると五分の一でしかありません。この経験は第3波が収まりつつある現在、今後の対応を考える際に決して第4波を起さないよう参考にすべきでしょう。ワクチンと特効薬が確立し普及するまでは、個人個人が「自分を守る」ことが基本でしょうが、感染拡大の兆候をいち早く見つけ、早急に手を打つことが政府の最重要課題でしょう。
今(2021-3-1)は、11月から始まった第3波が、政府の自粛要請に対して、日本国民及び日本在住外国人全員の努力により収まりつつあり、東京を中心をした「1都3県」を除き、緊急事態宣言は解除されたところです。ワクチンと治療薬が確実なものとなるまで、宣言が全国的に解除されても、日本全体が賢明に行動し、第4波を招かずに今回のコロナ騒動を乗り切りたいものです。