2014中国旅行の記録

 2014年1月、とうとう75歳に到達し、体力、気力、記憶力の衰えは如何ともしがたく、元気なうちにと考え、思い切って14日間の中国旅行にでかけました。
 上海・蘇州は毛一鳴君と楊威君が、西安は譚丹さんが、それ以降は張瑜さんと馬力文さんが計画を立て、交通、宿舎などを手配してくれたので、自分自身は日本と中国の往復の飛行機の切符を手配しただけ、まさに文字通りの大名旅行をさせていただきまいした。
 旅行の最大の目的は大学卒業後、中国各地で活躍している卒業生と再会することです。行く先々で、懐かしい卒業生さんたちに歓迎していただき、感激の連続で夢を見ているような毎日で、あっと言う間に14日間が過ぎ去りました。ひとりの日本人の老人にこのような喜びを与えてくれた皆さんに改めて感謝する次第です。
   まずは、2/25~2/27、上海・蘇州地区の記録です。ここでは、毛一鳴君、劉予玲さん、鐘鳴さん、楊威君、周維さん、雷婷さん、郭俊秀さんの7名の卒業生と再会することが出来ました。懐かしい皆さんとお話ししながら、蘇州の情緒溢れる街並み、拙政園、蘇州博物館、平江路、夕暮れ時の外灘、最も日本人向けの中国料理である上海料理など、楽しませていただきました。
 今回の旅行中、日本留学時には、できるだけ両親の負担を軽くするため、節約して生活していた留学生の皆さんに、各地で豪華な中国料理をご馳走になりました。申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、皆さん、立派な社会人になって活躍していらっしゃるので、今回は初めから終わりまで、遠慮なくご馳走になってしまいました。いつか、日本に遊びに来てくれた時、お返ししようと思っています。

 つぎは、2/28~3/3、学生時代からあこがれていた西安を訪ねました。卒業生の地元在住の譚丹さんが、空港まで迎えに来てくれ、ご自宅で頑張って作ってくれた手料理で歓迎してくれました。西安には湖南省出身の張瑜さん、黄港さん、長春出身の魏薇さんが観光を兼ねて訪ねてくれたので、譚丹さんの優しいご主人と可愛い坊やを含めて、大勢で賑やかに西安の町を楽しむことが出来ました。兵馬俑、華清池、大雁塔、興善寺、西安城壁、回族居留区、大唐芙蓉園、西安西市など、どこへ行ってもさすが歴史の重みを感じさせてくれる素晴らしい街でした。
 街歩きの途中、譚丹さんが先生をしている日本語学校も覗かせていただきました。ここからも、日本に留学したり、仕事や遊びで訪問してくれる人が出てくればうれしいです。

 3/3、夕刻の飛行機で湖南省の長沙に移動、長沙→常徳→衡陽という5日間の湖南省の旅を楽しみました。ここからは張瑜さんが案内役をしてくれましたが、彼女には「のんびりした汽車旅行を楽しみたい」とわがままを言って常徳→衡陽の移動は在来線を利用して、約半日の長旅に付き合っていただきました。 湖南省では、桃花源、花岩渓、衡山などの観光地をご案内いただいた以外に、曽旎さんのお父さんが工場長をなさっている亜鉛鉱山や、馬力文さんのお父さんの職場である鉄道の機関車整備場を見学させていただき、通常の観光旅行では味わえない貴重な体験をすることが出来ました。
 湖南省では、多くの卒業生と再会を果たすことができ、感激の連続でした。省内で面会できたのは、張瑜さん、曽旎さん、馬力文さん、李涛君、遅徳君君、岳姿君さん、鄧叡華さん、周戴芳さん、郭俊秀さんの9名ですが、現在東京で仕事をしている楊西希さんのご両親にもお目にかかることができました。なかにはバスに5時間も揺られて会いに来てくれたり、お別れした後、夜行列車で実家に帰る卒業生など大変ご苦労をおかけしてしまいましたが、皆さん、久しぶりに同窓会が出来たと喜んで下さったので救われました。
 湖南省の料理は辛いので有名、普段はほとんど辛いものを食べない私ですが、今回は折角用意してくださったご馳走なので、全種類ちょっとずつでも賞味させていただきました。中には、一口食べたとたん、口の中が火事になるような激辛料理もありましたが、不思議なことに毎日食べているうちにだんだん慣れてきたのには我ながら驚きました。

 最後の訪問地は広東省深圳です。ここも日本企業がたくさん進出しているため、多くの卒業生が日系企業で働いています。高鉄(新幹線)の駅には秦文さん、宋潚さん、羅嬌さん、賀琢玉さんの同学年だった4人組が迎えに来てくれ、湖南省から同行した馬力文さんと彼女のパパ、張瑜さんと一緒に早速にぎやかに昼食をご馳走になりました。
 深圳ではもう一人、かなり先輩にあたる肖琳さんが住んでいて、いろいろと面倒を見てくれました。また、張瑜さんの友人お二人(楊さん、張さん)も加わり中国旅行最後の3日間を楽しむことが出来ました。民俗村、青青世界(植物園)、南頭古城などをワイワイガヤガヤとにぎやかに散策、楽しいひと時を共有させていただきました。
 3/10広州空港から帰国、空港まで送っていただき、最初から最後まで皆さんにお世話になりっぱなしの大名旅行をさせていただきありがとうございました。JALの機内で2週間ぶりに日本食を食べた途端、目が覚めたように現実の世界に舞い戻り、夢を見ていたような2週間の中国旅行が終わりました。

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