アルゼンチンタンゴ


  高校生だった昭和20年代の後半からこの音楽に魅せられ,その後クラシック,ジャズ,世界各地の民族音楽など色々な音楽に興味を持ちましたが,一貫して聞き続けたのはアルゼンチンタンゴだけです。

  数年前,偶然タンゴ専用に近い楽器,Bandoneon Diatonico を友人から譲り受け,「悪魔の配列」と言われている,でたらめ(?)に並んだボタンと格闘,ようやく簡単なフレーズが引けるようになりました。

  タンゴなら「古典派から前衛派まで何でもOK」という節操のないファンですが,好きな曲は Di Sarli の A la gran Muneca, Salgan の Recuerdo, D'Arienzo の Jueves, Pugliese の NN, Fresedo の El Once などありふれたものばかりでしかも全く「系統的でない」と言うところです。

  今ではブエノスアイレスでもタンゴは既にマイナーな存在になってしまったと言われています。それでも死ぬまでに一度タンゴの故郷をゆっくり(出来れば一月ぐらい)訪ねたいものと思っています。

  冒頭の写真は愛用のバンドネオンです。ほぼ私と同年齢のドイツ製,友人がブエノスアイレスの古道具屋で求めて日本にやってきた数奇な運命を持つ楽器です。

  最近聴きに行ったタンゴのコンサートは下記の通りです。自宅(滋賀県草津市)の周辺150Km程度の行動半径で、ここ数ヶ月の間に名古屋から姫路まで演奏会を求めて出歩いたことになります。レコードで名演奏を聴くのも素晴らしいですが、生演奏には全く違った楽しみがあり、今後もあちこち覗いてみたいと思っています。



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初版 1997-07-01