ハイキング(郊游)の季節

 先月ご報告した通り卒業式が終わり、コロナウィルスのため新規の留学生が来日できないため、大学はすっかり寂しくなりました。大学院受験のため研究生として残っている数人の学生さんのため、受験勉強のお手伝いに毎週1回だけ登校しています。暑さも弱まり、秋の青空が美しい季節になりました。幸いコロナの新規感染者の数が少なくなったので、あまり人の集まらない、花と景色の綺麗なところを歩いて秋を楽しんでいます。
 以下の写真は大学院の入試が終わった学生さんを誘って、10月14日に、近江八幡に散策に出かけたときに写したものです。まず、野田町のコスモス畑で青空と色とりどりのコスモスを鑑賞した後、八万山に登り、山頂からの景色を楽しみました。山登りを含めてたっぷり歩いた(約1万5000歩)ので、下りは写真のロープウェイで下山し、久しぶりに運動をした気分になりました。


 82歳にもなり、コロナ自粛が始まってから、全く山歩きをしてなかったため、自信がなかったのですが、学生さんと一緒に八幡山を登って、やっと自信ができたので、青空の綺麗な日を待って、今度は一人で山科から京都の大文字山に抜けるハイキングに出かけました。ところが、山科毘沙門天から登り始めて30分ほど行ったところで、2018年の台風で倒れた倒木が写真の通り登山道をふさいでいて、それを乗り越えながら進むのは年寄りには危険が多すぎると考えあきらめて引き返しました。さらにかってはきれいに整備されていた登山道も、雨水に侵食されてかなり危険になっています。2018年9月に近畿地方を襲った台風では多くの山林が被害を受け、修復されてない箇所もまだあちこちに残っているのです。いま、地方自治体はコロナ対策などで、登山道の整備どころではないのでしょうが、学生時代から60年以上も付き合ってきた京都のハイキングコースがこんなになっているのは寂しい限りです。

彦根便りのページへ戻る

田中研究室Top Pageへ戻る