俳句


1.1997年: このページはM & H Tanaka(三千彦/一美)の作品ではありません。時々遊びに来るお婆ちゃん(85歳)の作品です。

  川の名も 橋の名も好き 花堤

  ここよりは 瀬田川となる 蜆(シジミ)船

  ふらここの 一人の世界 天へ漕ぐ
    (「ふらここ」とはブランコのことだそうです)

2.1999年: お正月にお婆ちゃん二人を連れて私共の長女一家の住む台北で過ごしてきました。異国で過ごしたお正月の俳句を紹介させていただきます。

  日本の 羽子板土産に 台北へ
    (土産:「つと」と読んで下さい)

  羽子つくを 知らざる異国 生活の子
    (生活:「くらし」と読んで下さい)

  爆竹の 空台北の 年迎ふ

3.2000年: 2000年1月,私共の長男が転勤で中国杭州へ出発しました。それも記念して春の句を数句作って貰いました。

  颯爽と 任地へ発つ子 春隣り

  紅しだれ 桜の吐息 地にとどく

  散る花に 二千一年 約しけり

4.2003年: 冬至の日に読みました。

  寒の月 一人の自由 不自由に

  短日の 恙の薬 忘れがち

  侘しさの 灯となる冬至 暮色こく

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Tamako Ohtani
大谷多満子
c/o 田中三千彦/一美
初版:1997-7-1
最新改訂:2003-12-25